なんぜんいん
南禅院
(岡崎・銀閣寺周辺)
庭園と紅葉が美しい南禅寺発祥の地
南禅院は、1287年に建立された南禅寺の境内にある別院。南禅寺一帯はかつて南禅寺の開基・亀山法皇の離宮があった場所で、南禅院は離宮内に建てられた持仏堂を「南禅院」と号したのが起源。その後、この離宮が南禅寺になったため、離宮の遺跡として残る南禅院が南禅寺発祥の地とされている。創建後はたびたび火災に遭い、応仁の乱以後は荒廃していたが、1703年に桂昌院によって再建された。境内はこぢんまりとしているが、亀山法皇が作庭した池泉回遊式庭園は、京都の「三名勝史跡庭園」のひとつ。秋には境内が紅葉で染まり、池を覆う紅葉が水面に映り込む姿も楽しめる。