しんにょどう
真如堂
(岡崎・銀閣寺周辺)
真っ赤に色づく紅葉が美しい女人救済の寺
真如堂は、延暦寺を本山とする天台宗の寺で、正式名称は真正極楽寺。国宝である法華経や様々な重要文化財を納めた本堂は、市内の天台宗の寺院で最大規模を誇る。本尊の阿弥陀如来は、古くから女人救済の「うなずきの弥陀」として信仰が厚く、現在も女性の参拝者が多い。広々とした境内は紅葉の名所としても知られ、本堂や三重塔、参道が真っ赤に彩られる。
陰陽師・安倍晴明とも縁が深い寺
真如堂は、984年に戒算が延暦寺に祀っていた阿弥陀如来像を神楽岡に移したのが始まり。991年に本堂が創建されるが応仁の乱や度重なる火災により堂宇を焼失。その後も足利歴代将軍や豊臣秀吉の命により京都市内を転々と移り、1717年に現在地に本堂が建てられた。本堂には陰陽師・安倍晴明の念持仏である不動明王像が祀られているほか、急死した晴明が蘇生したという伝説が残されており、縁が深いことが伺える。