くまのにゃくおうじじんじゃ
熊野若王子神社
(岡崎・銀閣寺周辺)
桜の名所として有名な京都三熊野のひとつ
熊野若王子神社は、1160年に後白河法皇が熊野権現を勧請して建立した神社で、京都市内にある熊野神社と今熊野神社と合わせ「京都三熊野」と呼ばれている。桜の名所としても知られ、境内裏の「桜花苑」には約100本のヨウコウザクラが、独特の濃いピンク色の花を咲かせる。また、若王子山山頂には大河ドラマの題材にもなった新島襄・八重夫妻の墓がある。
極楽浄土の神を勧請した神社
熊野若王子神社が建てられた平安時代は、熊野権現を祀る紀伊国の熊野を極楽浄土と考え、上皇や武家・庶民問わず崇敬を集め多くの人が参拝に訪れていた。京の都の中にも熊野権現の信仰のよりどころを求めた後白河法皇が、永観堂の鎮守社として熊野若王子神社を建てた。社名は祭神の1人である天照大神の別称「若一王子」に因んでおり、天照大神の使いである八咫烏がシンボルとなっている。