即成院

（伏見稲荷・東福寺周辺）

極楽浄土を奏でる26体の仏像

即成院は、992年に創建された泉涌寺の塔頭寺院。恵心僧都により伏見に建立された光明院が起源で、1594年に伏見城築城のために移転し、廃仏毀釈で一時廃寺となる。その後、泉涌寺山内に再興されると塔頭の法安寺と合併し、即成院と呼ばれるようになった。本尊の阿弥陀如来坐像と二十五の菩薩像が有名で、楽器を奏でながら人々を迎えにくる様子は「仏像のオーケストラ」と呼ばれる。また、弓の名手として名高い那須与一ゆかりの寺としても知られ、境内には墓と伝わる巨大な石造宝塔がある。

即成院の主な見所

即成院

本堂

極楽浄土を奏でるオーケストラ

本尊の阿弥陀如来坐像と二十五の菩薩像（重文）を祀る堂。本尊は1094年に名仏師・定朝らによって造られた高さ5.5mの坐像。仏像群によって極楽浄土の世界を立体的に描いており、臨終をむかえた人を迎えに来る様子を表現している。菩薩像の多くは琵琶や笙などの楽器を演奏しているため「仏像のオーケストラ」と呼ばれている。

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那須与一の墓

船上の扇の的を射抜いた弓の名手

那須与一の墓と伝わる巨大な石造宝塔。寺伝には『病に倒れた与一が本尊の霊験で平癒し、出家したあとは即成院に庵を結んで、源平の戦いで亡くなった人々の菩提を弔った』とある。現在では、屋島の戦いで船上に掲げた扇の的を見事に射抜いた与一の功績にあやかって、成功を願う人々が扇に願い事を書いて奉納している。

即成院のピックアップポイント

ガチャガチャみくじ

ユニークなガチャガチャ式のおみくじ

手水舎「与一の手洗い所」にあり、カプセルにはおみくじと扇型シール、紙石鹸が入っている。紙石鹸は、的を射た与一にあやかって願いが当たるように祈願されており、これで手を洗うことで心身清浄となり願いが叶うとされる。

授与料：200円
詳細：公式HP

二十五菩薩お練り供養

極楽浄土を彷彿とさせる

現世に現れた菩薩が、人々を極楽浄土へ導く様子を表す行事。金色の面と衣装で菩薩に扮した25人が、楽器などを手に境内に設けられた橋の上を練り歩く。

日程：毎年10月の第3日曜日
拝観料：無料（本堂内陣の特別拝観1,000円）
詳細：公式HP

即成院の基本情報

アクセス	JR奈良線「東福寺駅」から徒歩10分京阪電気鉄道本線「東福寺駅」から徒歩10分
住所	〒605-0977 京都府京都市東山区泉涌寺山内町28
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電話番号	075-561-3443
定休日▼	無休
拝観時間	9:00～17:00
拝観料	境内無料（本堂と那須与一の墓は大人500円、学生300円）
所要時間（目安）	20分程度
クレジットカード
駐車場	あり（30台 ※無料、泉涌寺駐車場）
ホームページ	即成院公式HP 即成院（Wikipedia）
備考