びょうどういん
平等院
(宇治)
1000年以上の時を経て甦った御殿
平等院は、硬貨や紙幣にも描かれている世界遺産の寺院。境内の中心となる鳳凰堂は、2012年から行われた改修工事で創建当時の姿を取り戻しており、平安貴族好みの朱色の外装や黄金の鳳凰が美しく華やか。極楽浄土を思わせる阿弥陀如来像や雲中供養菩薩像をはじめ、鳳翔館の梵鐘などの様々な国宝も見応え抜群。
平安貴族が夢見た極楽浄土の世界
平等院は、1052年に藤原頼道が、父・道長より譲り受けた別荘を寺院に改めたのが起源。1053年に定朝作の阿弥陀如来坐像を安置した阿弥陀堂(鳳凰堂)が完成すると、当時流行していた末法思想によって、極楽浄土を願う貴族たちから信仰され、華やかさを極めた。平等院は特定の宗派に属さない単立の寺院で、浄土宗と天台宗の塔頭に管理されている。
◆◆Attention◆◆
鳳凰堂内の見学は、当日受付での予約制。長い時で2時間待ちになることもあるので、訪れたらすぐに受付を済ませるのが望ましい。すぐに拝観したい場合は、開門直後の参拝がおすすめ。