みむろとじ
三室戸寺
(宇治)
関西有数のアジサイとツツジの名所
三室戸寺は、多彩な花が咲き誇る花の寺。明星山の山腹を寺域とする境内には大庭園が広がり、圧巻の花景色を楽しめる。中でも、1万株・50種が咲き乱れる「アジサイ寺」として知られ、色とりどりの花が一面を埋め尽くす関西随一の規模と美しさを誇る。また、2万株が咲き誇る「ツツジ寺」でもあり、山の斜面を埋め尽くすツツジの壁は見事。その他、シャクナゲやハス、紅葉の名所でもあり、「アジサイライトアップ」や「ハス酒を楽しむ会」などのイベントも開催される。
伝承に因んださまざまな御利益
三室戸寺は、770年に光仁天皇が創建した寺院。創建の詳細は不明だが、伝承によると『裏山の岩淵より出現した千手観音菩薩を本尊として祀ったことが始まり』とされている。創建時は「御室戸寺」と称していたが、光仁天皇・花山天皇・白河天皇の三帝の離宮になったことから「御」を「三」に替え、三室戸寺となった。歴史ある境内には伝承に因んだ狛牛や狛兎、狛蛇などが鎮座し、勝運や金運などの御利益で知られている。