ゆきじんじゃ
由岐神社
(鞍馬・貴船)
御神木から心願成就のパワーを授かる
由岐神社は、940年に朱雀天皇によって創建された神社。古くから地元の産土神として信仰され、近年までは鞍馬寺の鎮守社であった。鞍馬山の斜面に広がる境内には、本殿と5つの境内末社があり、中でも御神木の杉の木を祀る大杉社は、心願成就のパワースポットとしても知られている。また、毎年10月には、京都三大奇祭の一つである「鞍馬の火祭」が行われ、約500本の松明が夜の町を煌々と照らす。
京都御所から移された北方鎮護の祭神
由岐神社は、大地震や承平天慶の乱によって荒れていた都を守るため、北方の鎮護として創建された。天皇の病気や世間の混乱の際、神前へ靱を奉納して平安を祈ったため靱社の名が付き、後に現在の社名となる。由岐大明神と総称される祭神の大己貴命と少彦名命の2柱は、京都御所に祀られていた神を遷宮したもので、遷宮時に行われた行列は、今日の鞍馬の火祭の起源になったと伝わる。