しせんどう
詩仙堂
(一乗寺・修学院)
ししおどしの音が響く風流な庭園
詩仙堂は、1641年に文人・石川丈山が造営した山荘。名庭師でもある丈山が設計した唐様庭園で知られ、丈山が考案した「ししおどし」の音が響く庭園を散策できる。また、紅葉やサツキの名所でもあり、特に詩仙堂内の書院の縁側から眺める枯山水の庭は風情がある。
石川丈山が晩年を過ごした場所
もとは徳川家康に仕えた武士だった石川丈山。江戸時代初期における漢詩の代表的な人物で、59歳から90歳で没するまで詩仙堂で詩歌三昧の生活を送った。詩仙堂の正式名称は「でこぼこした土地に建てた住居」を意味する「凹凸窠」。詩仙堂という名称は、凹凸窠の中心に位置する「詩仙の間」(狩野探幽が描いた中国の詩家36人の肖像を掲げた部屋)に由来する。現在は曹洞宗の寺でもあり、丈山寺ともいう。