せんぼんえんまどう(いんじょうじ)
千本ゑんま堂(引接寺)
(西陣)
迫力満点の閻魔法王像が睨みを効かせる
千本ゑんま堂は、小野篁を開基とする高野山真言宗の寺院。創建の詳細は不明だが、現世と冥土を行き来して閻魔法王に仕えたと伝わる小野篁が、閻魔像を刻んで祀った祠が起源と伝わる。その後この場所が葬送地だったため、人々を仏の道へ導くための寺院として開かれた。正式名称である「引接寺」の引接とは、「引導」と同義語を表す。境内には本尊である高さ2.4mの閻魔法王像や狩野元信筆の地獄絵があるほか、京都三大念仏狂言の「ゑんま堂狂言」が行われることで知られている。また、春には遅咲きの普賢象桜が楽しめる穴場スポットでもある。
◆◆Attention◆◆
毎月16日は法要のため本堂ガイドは不可だが、閻魔法王像は無料で拝観可能。