けあげいんくらいん
蹴上インクライン
(岡崎・銀閣寺周辺)
線路の上を歩きながら桜を愛でる
蹴上インクラインは、蹴上舟溜りと南禅寺舟溜りを結ぶインクライン。インクラインとは、傾斜面にレールを敷き、動力で台車を動かして船や貨物を運ぶ傾斜鉄道のこと。琵琶湖疏水の高低差があるこの区間で船を運搬するためにつくられたもので、1891年から1948年まで運用された。全長582m・高低差約36mで、往時の土木技術のありようを伝える貴重な遺産として、1996年には国の史跡に指定されている。現在は跡地が遊歩道となっており、レールの両脇に植えられた桜は、シーズンになると見事に咲き誇る。
Photo by 京都の桜 フリー写真
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