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松尾大社

まつのおたいしゃ

松尾大社

(桂離宮・鈴虫寺周辺)

現代庭園の傑作と評される3つの庭園

松尾大社は、京都で最も古い神社のひとつ。境内には多彩な見所があり、中でも昭和の名作庭家・重森三玲の遺作である松風苑三庭で知られている。松風苑は3つの庭園で構成され、200余りの巨大な青石を大胆に使い、古代・平安・鎌倉時代の異なる趣を楽しめる。また、関西随一のヤマブキの名所としても知られ、珍しいライトアップも行われる。その他、全国でもほとんど例のない松尾造の本殿や、日本最古級の神像彫刻など貴重な文化財も見所で、4月の松尾祭では有名な船渡御が行われる。

酒の神として信仰される古社

松尾大社は、701年に創建された神社。祭神の大山咋神は創建以前から背後の松尾山の磐座に祀られていたと伝わり、秦忌寸都理が秦氏の氏神として勧請し、社殿を建立したのが起源とされる。秦氏が酒造を得意としたことから酒の神として厚く信仰され、境内には酒造業者から奉納された酒樽が並ぶ神輿庫や、酒樽に矢を射て吉兆を占う「樽うらない」などもある。また、神域である松尾山から流れる霊亀の滝や霊泉・亀の井といったパワースポットもあり、入山して磐座を拝することもできる。

松尾大社の主な見所

境内地図

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松尾大社の本殿

本殿

全国でも珍しい松尾造の建築

1397年に建てられた社殿(重文)。1542年に大規模な修理が施され、松尾造と呼ばれる両流造の建築となっている。両流造とは、側面から見ると曲線を持った屋根が前後両方向に同じように伸びている様式で、全国でもほとんど例がない珍しい建築様式。
本殿に続く釣殿・中門・回廊は、江戸時代初期の建築とされている。

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松尾大社の曲水の庭

曲水の庭

平安時代の華やかさを表現

1974年に重森三玲が作庭した松風苑三庭のひとつ。平安貴族が慣れ親しんだ曲水の宴を表現しており、御手洗川の清流が七曲がりして中央の築山の麓を流れる構図で、川面に突き出た青石は杯を表している。また、曲水の中に出島を設けて石橋を架けることで、平安時代の趣を強調している。四方どこから見ても美しい景色が楽しめ、初夏にはサツキの刈り込みが鮮やかに庭園を彩る。

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松尾大社の上古の庭(磐座の庭)

上古の庭(磐座の庭)

神霊の宿る古代の聖地を表現

1974年に重森三玲が作庭した松風苑三庭のひとつ。神社に社殿がなかった上古時代の祭祀の場である磐座を模して造られている。庭園中央の2つの巨岩は祭神の大山咋神市杵島姫命、周囲の石は随従する諸神、一面の丹波笹は人の立ち入れない高山を表している。また、隣接する社務所では抹茶を味わえ(500円)、部屋の丸窓から庭園を眺めることができる。

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松尾大社の蓬莱の庭

蓬莱の庭

蓬莱神仙の世界を表現

1975年に作庭された松風苑三庭のひとつ。重森三玲が最晩年に設計した池泉回遊式庭園で、没後に長男・完途が作庭した。鎌倉時代に流行した蓬莱思想を取り入れており、島や石組で蓬莱の世界を表現している。また、全体が羽を広げた鶴を形をしており、池の周囲を巡りながら様々な視点で庭を楽しめる。

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松尾大社の即興の庭

即興の庭

即興の中に見る三玲らしさ

1974年に重森三玲が作庭した枯山水庭園。当初の設計に入っていなかった宝物館と葵殿の間の空間に、即興で造り上げたためこの名が付けられた。即興ながら様々な方向からの眺めが計算されており、二色の砂利や三尊石、竹垣など重森三玲らしい意匠が凝らされている。

松尾大社の神像館(宝物館)

神像館(宝物館)

貴重な神像彫刻の数々

21体の神像を展示する施設。中でも、2体の木造男神座像と1体の木造女神座像は、平安時代初期の作で日本最古級の神像彫刻と伝わる(重文)。また、これらの神像は祭神を表すとされ、老年像は大山咋神、女神像は市杵島姫命、壮年像はその御子神といわれている。
その他の18体は摂末社で祀られていた神像で、いずれも平安時代後期から鎌倉時代の作とされる貴重なものばかりとなっている。

松尾大社の亀の井(亀井の水)

亀の井(亀井の水)

延命長寿・蘇りの霊水

境内奥に湧く霊泉。延命長寿や蘇りの水として有名で、早朝から家庭用水として汲みにくる地元の住民も多い。醸造時に加えると酒が腐らないという言い伝えから酒造業者の信仰も篤く、酒の元水として造り水に混和して用いられている。また、亀は松尾大社の神使とされており、境内の所々に亀の像が安置されている。

松尾大社の霊亀の滝

霊亀の滝

厳かな雰囲気のパワースポット

亀の井の奥にある滝。神域である松尾山から流れ出るため周囲には厳かな雰囲気が漂い、落差約10mで水量は少ないが枯れることはないといわれている。滝の前には、水の神である罔象女神を祀る滝御前社が建てられている。

松尾大社の季節の花の見頃

4月上旬~4月中旬

松尾大社の桜

境内の所々で花を咲かせ、参道では桜並木が楽しめる。数は多くないが、人も少なくのんびりと桜を愛でることができる。

4月中旬~5月上旬

松尾大社のヤマブキ

ヤマブキ

3,000株のヤマブキが咲き乱れる関西随一の名所。特に一ノ井川の周辺では、石橋や水車などが相まって風情ある花景色を楽しめる。

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5月下旬~6月上旬

松尾大社のサツキ

サツキ

曲水の庭では、サツキの植え込みにピンクの花が咲き、石組みとの鮮やかコントラストが楽しめる。蓬莱の庭では、独特の形の植え込みが庭を華やかに彩る。

6月下旬~7月上旬

松尾大社のアジサイ

アジサイ

緩やかな山の斜面にあるアジサイ苑で、約30品種・1,000株が咲き誇る。派手さはないが、野趣に富んだアジサイの森で散策を楽しめる。

松尾大社のピックアップポイント

松尾祭(神幸祭・環幸祭)

千年以上の歴史を誇る

6基の神輿を船に載せて桂川を渡る「船渡御」が有名な祭礼。「おいで」と呼ばれる神幸祭で御旅所へ向かい、3週間後に「おかえり」と呼ばれる環幸祭が執り行われる。

神幸祭:4月20日以降の最初の日曜日
還幸祭:神幸祭の3週間後の日曜日
詳細:公式HP(神幸祭)公式HP(還幸祭)

松尾大社の松尾祭(神幸祭・環幸祭)

山吹まつり

闇夜に浮かぶ黄金色の花

山吹の開花時期に行われる祭り。期間中は、甘酒の授与や日本酒試飲会、芸を奉納する草雲会などさまざまなイベントや神事があり、珍しい山吹のライトアップも楽しめる。

時期:毎年4月10日~5月5日
※ライトアップは期間中の数日間のみ(要確認)。18:00~21:00で拝観料500円。

松尾大社の山吹まつり

樽うらない

酒の神社らしいユニークな占い

酒樽の的に矢を射て吉兆を占う。矢は2本射ることができ、樽の真ん中に当たれば「大吉」、樽に入れば「吉」、入らなければ「あまり福」となり、それぞれお守りが授与される。

初穂料:300円

松尾大社の樽うらない

磐座登拝

古代より信仰されてきた神聖な地

神域である松尾山の頂上には磐座が祀られており、許可のもと登拝できる。単独では入れないため注意。

所要時間:往復約1時間
入山時間:9:00~16:00(最終受付15:00)
登拝初穂料:1,000円
詳細:公式HP

松尾大社の磐座登拝

松尾大社の基本情報

アクセス阪急電鉄嵐山線「松尾大社駅」から徒歩1分
住所〒616-0024 京都府京都市西京区嵐山宮町3
地図
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電話番号075-871-5016
定休日▼ 無休
拝観時間【境内】5:00~18:00
【神像館・松風苑】(平日・土曜)9:00~16:00、(日・祝)9:00~16:30
拝観料【境内】無料
【神像館・松風苑共通】大人500円、学生400円、子供300円
所要時間(目安)40分程度
クレジットカード
駐車場あり(70台 ※無料)
ホームページ松尾大社公式HP
松尾大社(Wikipedia)
松尾大社(境内地図)
備考

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