おうばいいん
黄梅院
(西陣)
戦国時代の風情を残す紅葉の名所
黄梅院は、1562年に織田信長が創建した大徳寺の塔頭寺院。境内は春と秋の特別公開時のみ拝観でき、豊臣秀吉が建立した本堂や千利休作庭の直中庭など、戦国時代末期から変わらない風情を楽しむことが出来る。また、大徳寺山内では高桐院と共に紅葉の名所として知られ、シーズンにはしっとりとした雰囲気の境内が華やかに彩られる。
様々な戦国武将が関わった寺院
黄梅院は、織田信長が父・信秀の追善供養として豊臣秀吉に建立を命じた小庵「黄梅庵」が起源。1582年に信長が本能寺の変で急逝すると、秀吉は黄梅庵を信長の塔所にするため本堂や庭園を建立するが、主君の塔所としては小さ過ぎるとして総見院を新たに創建した。その後は小早川隆景の帰依を受けて堂宇が整備され、現在の寺号へと改称された。境内には、織田家や毛利家の墓所、隆景や蒲生氏郷の墓塔がある(非公開)。