ほうねんいん
法然院
(岡崎・銀閣寺周辺)
ツバキと紅葉で知られる侘び寂びの山寺
法然院は、東山山麓にひっそりと佇む古刹。本堂などの建物は通常非公開だが、茅葺屋根の趣ある山門や心身を清める白砂壇などは常時拝観できる。春はツバキ、秋は紅葉の名所であり、谷崎潤一郎や内藤湖南、河上肇など、著名な学者や文人の墓があることでも知られている。本堂や庭園などは毎年4月と11月に特別公開され、散華が印象的な本尊・阿弥陀如来坐像や狩野光信筆の襖絵(重文)などが拝観できる。また、庭園に湧き出る名水「善気水」で淹れたお茶も味わえる。
浄士宗の開祖・法然ゆかりの寺
法然院は、法然が念仏修行のために結んだ草庵の跡地に建立された寺院。草庵は鎌倉時代の初めに結ばれたが、長く荒廃する。その後、1680年に知恩院の第38代住職・萬無が、法然ゆかりの地に念仏道場を建立することを発願し、弟子の忍澂によって再興された。
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