ほうかいじ(ひのやくし)
法界寺(日野薬師)
(醍醐)
荘厳な国宝や文化財を間近で拝観
法界寺は、1051年に日野資業が創建した、真言宗醍醐派の別格本山。安産や授乳の御利益をもたらす薬師如来像を祀ることから「日野のお薬師さん」や「乳薬師」と呼ばれ、古くから女性の信仰が篤い。また阿弥陀堂には、国宝・木像阿弥陀如来坐像を安置しているほか、鎌倉時代初期に描かれた日本絵画史上最古の壁画など、貴重な文化財を間近で拝観できる。
平安時代の歴史を想像させる寺院
法界寺は、1051年に日野資業が薬師如来像を祀る薬師堂を建立したことを起源とする寺院。一説には、822年に日野家が一族の菩提寺として最澄を開基とし、最澄自作の薬師如来像を本尊に創建したことが起源とも伝わる。境内は京都市指定史跡で、創建時から現在まで大規模な改変を受けていない可能性が高いため、京都の寺院においても貴重な史跡として研究されている。