まんしゅいんもんぜき
曼殊院門跡
(一乗寺・修学院)
多くの文化財を有する洛北屈指の名刹
曼殊院門跡は、天台宗五門跡の一つに数えられる仏教寺院。境内はこぢんまりとしているが、小堀遠州が作庭した枯山水庭園や、優れた意匠が数多く残る重要文化財の大書院・小書院など、見どころは満載。紅葉の名所として知られ、11月にはライトアップも行われる。また、見ると気分が悪くなる人もいると言われる「幽霊の掛け軸」でも有名。
高い格式をもつ門跡寺院
曼殊院門跡は、延暦年間(728~806)に最澄が創建した比叡山の道場が起源。その後、1656年に桂離宮を造営した智仁親王の第二皇子・良尚親王が入寺され、現在の地に堂宇を造営した。青蓮院・三千院(梶井門跡)・妙法院・毘沙門堂門跡と並ぶ「天台五門跡」の1つに数えられており、勅使門(正門)の両側の塀に残る五本の白い筋は格式の高さを意味している。