ほんぽうじ
本法寺
(西陣)
江戸時代を代表する芸術家ゆかりの寺
本法寺は、1436年に日親が創建した日蓮宗の由緒寺院。1440年に日親が立正治国論を献じて投獄された際に一度破却されるが、獄舎で出会った本阿弥光悦の曽祖父・清信の帰依を受けて再建され、以降は本阿弥家の菩提寺となった。寺はその後も破却や再建を繰り返すが、安土桃山時代に豊臣秀吉の命で現在地に落ち着き、本阿弥光悦や父・光二が私財を投じてその完成に尽力した。境内には本阿弥光悦作の「巴の庭」や様々な工芸品を所蔵していることで知られる。また、長谷川等伯が寺の塔頭に住んでいたことから縁も深く、高さ10mにもなる仏画「佛涅槃図」や、等伯や本阿弥家の墓もある。