隨心院

（醍醐）

梅が咲き誇る小野小町ゆかりの寺

随心院は、991年に創建された真言宗善通寺派の大本山。牛皮山曼荼羅寺という寺院の塔頭として建立されたのが始まりで、後堀河天皇の宣旨により門跡寺院となった。この地は小野小町の邸宅跡と伝わっており、境内には小野小町が使ったとされる井戸や、小町宛の恋文を供養した文塚などの史跡が残っている。また、京都有数の梅の名所として知られ、見頃の3月下旬には百夜通いを題材にした「はねず踊り」も行われる。他にも、シャクナゲやツツジ、サツキ、紅葉など四季折々の自然や、本堂前に広がる苔庭も見所となっている。

隨心院の主な見所

（境内地図）

本堂

苔の庭園が広がる「洛巽の苔寺」

1599年建築の寝殿造の建物。本尊・如意輪観世音菩薩坐像や定朝作の阿弥陀如来坐像（重文）などが安置されている。本堂から表書院にかけては、一面苔に覆われた庭園が広がっており、「洛巽の苔寺」とも呼ばれている。また、表書院や奥書院などには、狩野派の絵師による襖絵があり、貴重な寺宝を間近で拝観することができる。

化粧の井戸

渦を巻くような変わった形

小野小町が化粧の際に使用したと伝わる井戸。この辺りは小野小町の邸宅があった場所で、他にも小町宛に届いた1000通もの恋文を埋めた文塚や、供養しきれなかった恋文を貼り合わせた文張地蔵などもある。

隨心院の季節の花の見頃

4月中旬～5月上旬

季節の花リンク

京都のシャクナゲ > 醍醐のシャクナゲ > 小野のシャクナゲ

京都のツツジ > 醍醐のツツジ > 小野のツツジ

京都のサツキ > 醍醐のサツキ > 小野のサツキ

京都の紅葉 > 醍醐の紅葉 > 小野の紅葉

京都の梅 > 醍醐の梅 > 小野の梅

隨心院のピックアップポイント

写仏・写経

御仏の心に向き合う静寂のひととき

庭を望む静かな空間で写仏と写経体験ができる。写仏は種類が豊富にあり、選んだ御影によって所要時間が変わる。持ち物や予約は不要（法事などで受けられない場合もある）。

受付時間：毎日9:00～14:00
所要時間：1時間半～3時間
料金：2,000円（拝観料含む）
詳細：公式HP

秋季ライトアップ

建物を額縁に見立てた多彩な額縁紅葉

燃えるようにライトアップされた紅葉を、堂内から楽しめる。人が少なく、非常に静かな雰囲気も魅力。

期間：11月中旬～11月下旬頃
時間：18:00～21:00（最終受付20:30）
拝観料：大人500円、中学生400円

はねず踊り

小野小町を偲んで少女たちが舞う

小野小町を慕った深草少将の悲恋物語「百夜通い」を題材にした踊り。薄紅色を指す古語「はねず」の着物姿の子供たちが、童歌に合わせて優雅な舞を披露する。

日程：3月の最終日曜日
料金：大人1000円、中学生800円（拝観・梅園入園料含む）

隨心院の基本情報

アクセス	京都市営地下鉄東西線「小野駅」から徒歩5分
住所	〒607-8257 京都府京都市山科区小野御霊町35
地図	境内地図を見る　大きな地図を見る　周辺のスポットを探す
電話番号	075-571-0025
定休日▼	無休 ※行事の際は拝観休止の場合がある
拝観時間	9:00～16:30（最終受付）
拝観料	【境内】無料【本堂】400円【小野梅園】400円（3月のみ公開）
所要時間（目安）	30分程度
予約
クレジットカード
駐車場	あり（30台 ※無料）
ホームページ	隨心院公式HP 隨心院（Wikipedia）隨心院（境内地図）
備考