しょうれんいんもんぜき
青蓮院門跡
(祇園)
飛地境内社には最上位の青不動明王を祀る
青蓮院門跡は、三千院、妙法院と共に「天台宗の三門跡寺院」として高い格式を誇る寺院。キリシマツツジや紅葉の名所であるほか、同時期には境内を青い光が包むライトアップが楽しめる。また、東山の山頂にある飛地境内社の将軍塚青龍殿には、日本三不動の一つである国宝「青不動明王」が奉納されている。
他宗との関わりも深い門跡寺院
青蓮院門跡は、比叡山延暦寺を開く際に作られた坊の1つ「青蓮坊」が起源の寺院。覚快法親王が青蓮坊の第十二代目・行玄の弟子となると、現在の寺号に改めて門跡寺院となった。1181年には第三代門主・慈円によって、親鸞の得度が行われたため、浄土真宗の聖地の一つにもなっている。また、天明の大火の際には仮御所として使用されたことがあり、「青蓮院旧仮御所」として国の史跡に指定されている。